富士山−言葉で描かれた「富士山」
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2007-12-14T16:00:55Z
富士山の俳句、小説など、言葉でえがかれた富士を。
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森繁夫
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2007-12-14T15:03:46Z
2007-12-14T16:00:55Z
「人物百談」の「三 西行法師終焉地の話」より 假りに、ら今、富士山の繪があつて、...
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富士見西行・時雨西行・墨染櫻など十數種を算へ、又其歌集山家集についてのものなどは、徳川期に於ても若干刊行されてをりまするものの、其正傳−實傳といふやうなものは殆ど見ることがありませんでした、が、明治時代に入つてからは、中々研究者が多く、彼を專門に書いた書物だけでも、おほかた十種以上にも上りませう、洵に嬉しいことであります。
似雲が雲水の身といひながら、よく緒國を遍歴したことは、其歌集などにても知られ、故郷廣島から東へ、須磨・明石から京阪地方は勿論橋立・諏訪州更科などの、北寄りから、南、牛瀧・和歌浦・那智に及び、大和・河内・近江・美濃・富士を中心とする東海道、.果ては陸前松島にまで足を仲ばしてゐる點、歌に巧みであつた迄、西行に私淑した點などで、時人呼んで今西行といひましたが、彼は、
西行に姿ばかりは似たれども心は雪と墨染の袖
と、謙遜してゐました。
「人物百談」の「六七 中島棕隱と雪百首」より
一題百首と云ふ事は、昔から多く歌はれ、富士百首・酒百首・蹴鞠・鷹・庵・楓・時鳥・心・月・牽牛花・馬・遊女・鶴・櫻・菊・梅・鶏・鶯などそれ/\詠まれ川井立牧の五井蘭洲に次いだ春曙及新題百首があり、僧立綱は小倉百首の第一句を採て雪百首を、第三句を採て月百首を、第五句を採て花百首を詠み、新井守村の雁・紅葉等十種に渉り各百首を詠じたるなど、其例乏しからす、既にして棕隱亦水鷄五十首の詠ありと聞けば、今叙上短冊の雪百首も、敢て珍とするには足るまいが、當時その百首の歌を知るべくもなかつた。
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向井房江
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1202
2007-12-09T15:00:12Z
2007-12-09T16:00:05Z
「山梨県富士吉田市立明見小学校 校歌」 ○大富士の嶺の 朝明けだ 集う 学びの...
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「山梨県富士吉田市立明見小学校 校歌」
○大富士の嶺の 朝明けだ
集う 学びの この庭は
正しく 明るく すこやかに
のびゆく 明見小学校
※作詞向井房江/作曲坂口五郎
※3番あるうちの1番
香川景樹
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1216
2007-12-04T15:00:45Z
2007-12-06T16:00:36Z
富士のねを木間木間(このまこのま)にかへり見て松のかげ踏む浮島がはら ...
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富士のねを木間木間(このまこのま)にかへり見て松のかげ踏む浮島がはら
村田春海
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2007-11-29T15:12:12Z
2007-11-29T16:00:15Z
心あてに見ししら雲は麓にておもはぬ空に晴るる富士のね ...
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心あてに見ししら雲は麓にておもはぬ空に晴るる富士のね
松尾捨治郎
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1214
2007-11-24T15:57:51Z
2007-11-24T16:00:04Z
「國語論叢」の「國語學史篇」より 其の中に方言に關する事が記載されて居るが、之を...
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富士の山は必ずふじ山 藤の花はいつもふぢ とかくこと、女わらべも間違はない。口で呼ぶのが區別されでゐるからである。然るに京に出て三年五年住んでゐた女などは、歸國してことさらめいて解らぬやうにいふ。
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九鬼周造
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2007-11-19T15:12:55Z
2007-11-19T16:00:04Z
「日本詩の押韻」より「地中海の落日」 ○銀色の橄欖の林から 匂やかに南國の風が...
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富士の山
○あのとき私をおそうた魂の痛み
生(いのち)ににじむ愁ひのきざし
わけもなく取留もない幽かな惱み
○あれはまだ少年の日の私
やうやく戀を知りそめた頃
いつの間にかもう二十年の昔
○いまも丁度あの瞬聞のこころ
そつくりあの通りの氣もちだ
違つてゐるのはただ時と處
○私は矢張のもとの私だ
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車田寿
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1201
2007-11-14T15:53:16Z
2007-11-14T16:00:18Z
「山梨県富士吉田市立下吉田東小学校 校歌」 ○富士の裾野に 聳え立つ 白亜の...
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「山梨県富士吉田市立下吉田東小学校 校歌」
○富士の裾野に 聳え立つ
白亜の学び舎 わが母校
窓辺にゆれる 鈴懸の
大地に深く 根をおろせ
伸びる伸びる 下吉田東小
※作詞車田寿/作曲堀内秀治
※3番あるうちの3番
「山梨県富士吉田市立吉田小学校 校歌」
○高くそびゆる 富士の山
すそ野の岩に 根をおろす
気高くかおる 富士桜
かたく手をとり 励み合う
伸びる 吉田小学校
※作詞車田寿/作曲渡辺晋一郎
※3番あるうちの3番
東條義門
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1212
2007-11-09T15:56:06Z
2007-11-09T16:00:26Z
「活語餘論」 尚いはゞ ゐ ゑ を は喉唇音なるが故に、い え お のただ喉音な...
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富士(フジノ)山 などおのづからによく分れて有べきにもよそへて、いはゆる お を それに随ひては い ゐ え ゑ のけぢめをも辨ふべき事なりとぞ思はるゝ。
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五十嵐力
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1211
2007-11-04T15:26:54Z
2007-11-04T16:00:07Z
「我執轉々記」の「信濃路」より またのろ/\と饒舌(しゃべ)りながら引いて行く。...
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富士山も見えます。晴れて居ますと、此の正面のあの山の間からな。エヽ/\……」
「我執轉々記」の「參宮」より
朝熊岳の頂上より
昨日麓から二十二町の嶮路に身體中(からだぢゆう)の汗を絞つて、頂上の一軒旅館豆腐屋に着いたのは午後の四時半頃でありました。すぐ一浴して「十八亭」の一室に案内されました。「十八亭」は山鼻に建てられた凉臺式(すゞみだいしき)の離家(はなれや)で、そこから、伊勢、志摩、紀伊、尾張は云ふに及ぼず、秋冬の晴天には澄んだ空を透ほして、遠く富士、箱根から駒ケ嶽、御嶽、乗鞍、立山、白山まで都合十八ヶ國を一目に見渡し得るので、かくは名づけたのであります。
「我執轉々記」の「白帝城」より
此の谿には岩と水と樹木との美妙な調和を成した、かやうな絶景が、二三里切れ目なしに續いて居るといふことで、其の間に駱駝岩、猿岩、獅子岩、鳶岩、眼鏡岩、兜岩、綱干岩、川平の二つ岩、不二の瀬、觀音の瀬などいふ、いろ/\の岩や淵や瀬があり、山にも夕暮富士、伊木山、氷室山、瑞泉寺山、實積寺山など、數々あるが、一々の眺めは、とても筆の上に寫せることではない。
「我執轉々記」の「山彦」より
私は今まで平凡な單調な道を歩いて來たとはいふものの、それでも後に思ふと、幾度かの命拾ひをして居ります。それを回想して、「おれはあの時に臺灣で死んだ筈だ。」「富士の谷底に落ちた筈だ。」「あの病氣の折には死を傳へられて悔みに來られたことがあるぢやないか。」と思へば、世の中はのんきなものです。
會遊の地で好かつた處をと蕁ねられて
富士と瀬戸内海を別として、まづ九州の阿蘇山の噴火ロと北海道登別(ぬぶるべつ)温泉の地獄谷とが浮かんで來ます。
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井口丑二
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1210
2007-10-29T15:25:34Z
2007-10-29T16:00:07Z
「日本語源」 例へば富士山の『フジ』は埃乃の『火の山』といふのであるが、其は純粹...
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富士山の『フジ』は埃乃の『火の山』といふのであるが、其は純粹日本語であつてクジフルダケ、即ち奇岳、火山のことであることがわかる。出雲も埃乃語を借るに及ばす出雲の字を正字として、即ち『イヅクモ』の約と見て何の不足もなく、差支もない。
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谷川俊太郎
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1208
2007-10-24T15:07:38Z
2007-10-24T16:00:04Z
「にっぽんや」より ○オリンピック 近日入荷 フジヤマ 見切 「新・鉄道唱歌」...
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「にっぽんや」より
○オリンピック 近日入荷
フジヤマ 見切
「新・鉄道唱歌」より
○はるかにみえし富士の嶺は
はや我そばを遠ざかる
心もはやるバカンスの
時速は二百有余粁
刑部たけ美
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1200
2007-10-19T15:41:50Z
2007-10-19T16:00:04Z
「山梨県富士吉田市立下吉田第一小学校 校歌」 ○気高き富士の白雪を 朝夕仰ぐ...
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「山梨県富士吉田市立下吉田第一小学校 校歌」
○気高き富士の白雪を
朝夕仰ぐわれわれは
愛と正義を忘れずに
日々新しき教え受け
明るく強く生いたたん
ああ 下吉田小学校
※作詞刑部たけ美/補作中村星湖/作曲尾高尚忠
※3番あるうちの1番
「山梨県富士吉田市立下吉田第二小学校 校歌」
○緑が丘の 朝風に
希望明るく あおぎ見る
気高き富士のすがたこそ
わたくしたちの 心です
※作詞刑部たけみ/作曲小山章三
※3番あるうちの1番
大東亜戦争 少国民詩集
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1199
2007-10-14T15:49:52Z
2007-10-15T16:00:12Z
「大東亜戦争 少国民詩集」から「浅間丸」より かがやく南の嵐、秀麗の富士、ああ、...
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秀麗の富士、ああ、恰度いま、朝日が、そのまつしろな肩にさし当つた。見よ、あの豊旗雲の上に夏なほとけぬ堅雪が白皚々としてゐるのを。
浅間丸、浅間丸、万歳。
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加藤巌夫
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1197
2007-10-09T15:44:06Z
2007-10-09T16:00:05Z
日本近代文学大系53近代詩集1 角川
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「小学唱歌集」より「第二十七 富士山(ふじのやま)」
○ふもとに雲ぞ。かゝりける。
高嶺にゆきぞ。つもりたる。
はだへは雪。ころもはくも。
そのゆきくもを。よそひたる。
ふじてふやまの。見わたしに。
しくものもなし。にるもなし。
○外國人も。あふぐなり。
わがくに人も。ほこるなり。
照る日のかげ。そらゆくつき。
つきひとともに。かがやきて。
富士てふ山の。みわたしに。
しくものもなし。にるもなし。
※加藤巌夫作詞/原曲はハイドン作曲
片野望翠
tag:bungaku.fuji3776.net,2007://1.1194
2007-10-04T15:02:39Z
2007-10-04T16:00:12Z
ものゝふに川越問ふや富士まうで ※「續猿蓑」より ...
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ものゝふに川越問ふや富士まうで
※「續猿蓑」より