« 2006年11月26日 - 2006年12月02日 | メインページへ | 2006年12月17日 - 2006年12月23日 »

2006年12月13日

高神覚昇

「般若心経講義」
次に「処」とは、十二処ということで、「六根」と「六境」といったものです。ところでその六根とは、あの富士山や御嶽山などへ登る行者たちが、「懺悔懺悔、六根清浄」と唱える、あの六根で、それは眼、耳、鼻、舌、身の五官、すなわち五根に、「意根」を加えて六根といったので、つまり私どもの身と心のことです。別な語でいえば心身清浄ということが六根清浄です。そこで、この「根」という字ですが、昔から、根とは、識を発(おこ)して境を取る(発識取境(はっしきしゅきょう))の義であるとか、または勝義自在(しょうぎじざい)の義などと、専門的にはずいぶんむずかしく解釈をしておりますが、要するに根とは「草木の根」などという、その根で、根源とか根本とかいう意味です。すなわちこの六根は、六識が外境(そとのもの)を認識する場合は、そのよりどころとなり、根本となるものであるから、「根」といったのです。

2006年12月11日

坂村真民

「日本よ永遠なれ」
富士の高嶺
鎮まり在ます
木花開耶媛
さくら
さくら
日本よ永遠なれ

あなにやし えおとめ
あなにやし えおとこ
国産みの
若い二人の神よ
ああ
日本よ永遠なれ

葦の芽の
萌え出づる
若き国よ
夢よ豊かに
日本よ永遠なれ

海から生命は生まれ
海は命の始まり
海に囲まれ
生きてきた民よ
日本よ永遠なれ

敷島の日本(やまと)の国は言霊の
たすくる国ぞ真幸(まさき)くありこそ
柿本人麻呂よ
来りて導き給へ
ああ
日本よ永遠なれ


「千年後」
千年後の祖国が
どうなっているか
それはわからないが
念ずれば花ひらく
いくつかの碑が
残っていて
呼びかけて
くれるだろう
地球温暖化のため
小さい国が
更に小さくなり
富士山頂
木花開耶媛
淋しがっていられるだろう
わたしが
飛天になりたく
思うのも
そんなことからだ


「桜花迎春 」
日本の乱れが
桜に伝わり
富士山頂に鎮座まします
木花開耶媛(このはなさくやひめ)に 
 御心配かけているのでは
なかろうか
桜が咲いたら
まず一輪を
口に噛み
体を浄化して
喜びを伝えよう
ああ
九十三歳で迎える
桜の花よ


「桜賛歌」
咲いた
咲いた
桜が
咲いた
宇宙和楽の
桜が
咲いた

富士の高嶺
鎮まり居ます
媛を称(たた)えて
乾杯しよう
日本の栄えを
民の奮起を


※2006年12月11日死去。ご冥福をお祈りします。