山下陸奥
頂上に庵する人は岩積みて暗きが中に昼もこもれり
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頂上に庵する人は岩積みて暗きが中に昼もこもれり
富士がねに屯(たむろ)する雲はあやしかも甲斐がねうづみうごけるらしも
「三筋町界隈」
私は地図を書いてもらって徒歩で其処に訪ねて行った。二階の六畳一間で其処に中林梧竹翁の額が掛かっていて、そこから富士山が見える。私は富士山をそのときはじめて見た。夏の富士で雲なども一しょであったが、現実に富士山を見たときの少年の眼は一期を画したということになった。この画期ということは何も美麗な女体を見た時ばかりではない。山水といえども同じことである。
日くらしに見れともあかすこゝにして富士は望むへし春の日秋の日
富士の雪にとしの初日はかがよへり我らもうけむこの年に幸あれ
神の代に天降りけむ天人のくましゝ水か白金の水
初春の真すみの空にましろなる曙の富士を仰ぎけるかも
「御殿場市歌」より
○大いなるかな 富士の心
豊かなるかな 富士の姿
日本の象徴 嶺めの山の
生命を永遠に 継ぐもの我ら
集いて成せば いよよ栄えん
栄えんいよよ わが御殿場市
※佐佐木信綱作詞/信時潔作曲
※3番まであるうちの1番