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2007年10月30日

井口丑二

「日本語源」
例へば富士山の『フジ』は埃乃の『火の山』といふのであるが、其は純粹日本語であつてクジフルダケ、即ち奇岳、火山のことであることがわかる。出雲も埃乃語を借るに及ばす出雲の字を正字として、即ち『イヅクモ』の約と見て何の不足もなく、差支もない。

2007年10月25日

谷川俊太郎

「にっぽんや」より
○オリンピック 近日入荷
 フジヤマ 見切


「新・鉄道唱歌」より
○はるかにみえし富士の嶺は
    はや我そばを遠ざかる
 心もはやるバカンスの
    時速は二百有余粁

2007年10月20日

刑部たけ美

「山梨県富士吉田市立下吉田第一小学校 校歌」
○気高き富士の白雪を
 朝夕仰ぐわれわれは
 愛と正義を忘れずに
 日々新しき教え受け
 明るく強く生いたたん
 ああ 下吉田小学校

※作詞刑部たけ美/補作中村星湖/作曲尾高尚忠
※3番あるうちの1番


「山梨県富士吉田市立下吉田第二小学校 校歌」
○緑が丘の 朝風に
 希望明るく あおぎ見る
 気高き富士のすがたこそ
 わたくしたちの 心です

※作詞刑部たけみ/作曲小山章三
※3番あるうちの1番

2007年10月15日

大東亜戦争 少国民詩集

「大東亜戦争 少国民詩集」から「浅間丸」より
かがやく南の嵐、秀麗の富士、ああ、恰度いま、朝日が、そのまつしろな肩にさし当つた。見よ、あの豊旗雲の上に夏なほとけぬ堅雪が白皚々としてゐるのを。
 浅間丸、浅間丸、万歳。

2007年10月10日

加藤巌夫

「小学唱歌集」より「第二十七 富士山(ふじのやま)」
○ふもとに雲ぞ。かゝりける。
 高嶺にゆきぞ。つもりたる。
 はだへは雪。ころもはくも。
 そのゆきくもを。よそひたる。
 ふじてふやまの。見わたしに。
 しくものもなし。にるもなし。
○外國人も。あふぐなり。
 わがくに人も。ほこるなり。
 照る日のかげ。そらゆくつき。
 つきひとともに。かがやきて。
 富士てふ山の。みわたしに。
 しくものもなし。にるもなし。

※加藤巌夫作詞/原曲はハイドン作曲

2007年10月05日

片野望翠

ものゝふに川越問ふや富士まうで

※「續猿蓑」より