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2006年06月10日

石川青幽

夜を青く富士しづもりて魂まつり

石川英利

初富士の大きく見ゆるところまで

2006年06月09日

石原八束

露の彩動き赤富士現じけり

石原透

初刷や富士を二つに折りたたみ

2006年06月08日

石橋辰之助

柴漬や夕富士夙に見失ふ

石丸恭子

大富士を視野いつぱいに袋掛

2006年06月07日

石井健作

ふらここのあるとき富士を足蹴にす

富士山学校・科学講座

東京科学:2006年6月6日
 ・ 日時:6月15日16〜18時
 ・ 場所:新宿区西新宿6、新宿アイランドウイング7階
 ・ 内容:
   プロスキーヤー三浦雄一郎さんの講演
   「エベレストへかける夢−究極のアンチエイジング」
   浅野勝己筑波大名誉教授
   「山登りの健康への効用」
 ・ 主催:NPO法人「富士山測候所を活用する会
 ・ 7月以降、測候所の現地見学も計画。
 ・ 問い合わせ:同会東京事務局。03・3265・6701。

石井とし夫

初富士や宗吾の渡舟波立たず

富士山測候所を活用する会シンポ

中日静岡:2006年5月28日
 ・ 富士山測候所について元所長らが話し合うシンポジウム
 ・ 26日夜、東京都内で開催。
 ・ 研究拠点としての活用に期待する声が相次ぐ。
 ・ 市民や関係者ら約110人が参加。
 ・ 1973年に建替えた庁舎の工事責任者だった伊藤庄助さん(73)
 ・ 元所長の福島晨次さん(63)、手塚正一さん(63)
 ・ 伊藤さん「新幹線を造っている工場の中でアルミ(合金)の建物を造った」。
 ・ 福島さん「器(建物)は確かに丈夫だが、送電線はもう更新しなければならない時期に来ている」。
 ・ 手塚さん「研究者には五年、十年計画で終わりではなく、長く使ってもらいたい」。
 ・ 伊藤さん「大自然の中で多方面にわたって研究することはすばらしい。観測タワーとして成果を期待している」。

2006年06月06日

斉藤夏風

筒鳥やさはに峯反る暁の富士

佐野青陽人

こゝに踏む初富士の裾しろ/\と

2006年06月05日

山口青邨

初富士のかなしきまでに遠きかな

蕗の薹傾く南部富士もまた

くらがりに富士の図白し更衣

南部富士近くて霞む花林檎

南部富士けふ厳かに頬被り

こほろぎの漆光りの富士額

白菊は富士新雪を前に光る

稲雀むらがり飛んで富士を覆ふ

いろがみを貼りたる富士ぞ夕桜

初富士の朱の頂熔けんとす

木槿咲く籬の上の南部富士

上島鬼貫

にょっぽりと秋の空なる富士の山

雲や匂ふ海も桜も富士の枝

富士の雪我津の国の生れ也

雪で富士不盡(ふじ)にて雪か不二の雪

その秋の覚えはなかば富士の空

富士は雪は花一時の吉野山

八雲立つ京に秋立つ富士にたつ

行く秋やむかしをからで富士ひとり

秋立や富士を後ろに旅帰り

いつもながら雪は降りけり富士の山

塩尻は富士のやうなる物ならん

わすれめや富士こす心夏の雪

秋の日や不二の嶺変(てへん)の朝朗

2006年06月04日

青木よしを

富士新雪落葉松の金厚くなる

北村西望

卯木垣や富士ではあらで枝折山