石川青幽
夜を青く富士しづもりて魂まつり
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夜を青く富士しづもりて魂まつり
初富士の大きく見ゆるところまで
露の彩動き赤富士現じけり
初刷や富士を二つに折りたたみ
柴漬や夕富士夙に見失ふ
大富士を視野いつぱいに袋掛
ふらここのあるとき富士を足蹴にす
東京科学:2006年6月6日
・ 日時:6月15日16〜18時
・ 場所:新宿区西新宿6、新宿アイランドウイング7階
・ 内容:
プロスキーヤー三浦雄一郎さんの講演
「エベレストへかける夢−究極のアンチエイジング」
浅野勝己筑波大名誉教授
「山登りの健康への効用」
・ 主催:NPO法人「富士山測候所を活用する会」
・ 7月以降、測候所の現地見学も計画。
・ 問い合わせ:同会東京事務局。03・3265・6701。
初富士や宗吾の渡舟波立たず
中日静岡:2006年5月28日
・ 富士山測候所について元所長らが話し合うシンポジウム
・ 26日夜、東京都内で開催。
・ 研究拠点としての活用に期待する声が相次ぐ。
・ 市民や関係者ら約110人が参加。
・ 1973年に建替えた庁舎の工事責任者だった伊藤庄助さん(73)
・ 元所長の福島晨次さん(63)、手塚正一さん(63)
・ 伊藤さん「新幹線を造っている工場の中でアルミ(合金)の建物を造った」。
・ 福島さん「器(建物)は確かに丈夫だが、送電線はもう更新しなければならない時期に来ている」。
・ 手塚さん「研究者には五年、十年計画で終わりではなく、長く使ってもらいたい」。
・ 伊藤さん「大自然の中で多方面にわたって研究することはすばらしい。観測タワーとして成果を期待している」。
筒鳥やさはに峯反る暁の富士
こゝに踏む初富士の裾しろ/\と
初富士のかなしきまでに遠きかな
蕗の薹傾く南部富士もまた
くらがりに富士の図白し更衣
南部富士近くて霞む花林檎
南部富士けふ厳かに頬被り
こほろぎの漆光りの富士額
白菊は富士新雪を前に光る
稲雀むらがり飛んで富士を覆ふ
いろがみを貼りたる富士ぞ夕桜
初富士の朱の頂熔けんとす
木槿咲く籬の上の南部富士
にょっぽりと秋の空なる富士の山
雲や匂ふ海も桜も富士の枝
富士の雪我津の国の生れ也
雪で富士か不盡(ふじ)にて雪か不二の雪
その秋の覚えはなかば富士の空
富士は雪は花一時の吉野山
八雲立つ京に秋立つ富士にたつ
行く秋やむかしをからで富士ひとり
秋立や富士を後ろに旅帰り
いつもながら雪は降りけり富士の山
塩尻は富士のやうなる物ならん
わすれめや富士こす心夏の雪
秋の日や不二の嶺変(てへん)の朝朗
富士新雪落葉松の金厚くなる
卯木垣や富士ではあらで枝折山