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2007年06月09日

山田あき

二階より富士のいただきその雪を見ておりわれの死をぞ濃くする

2007年06月08日

田中水桜

柚子は黄に富士を神とす九十九谷

2007年06月07日

丸山薫

「静岡県立榛原高等学校 校歌」
秀麗富士に理想を仰ぎ
 悠久大井の語るを聴かん
 山河明媚を誇れる国に
 花さく園はわれらがつどい
 六棟窓にはげみあり
 まなびは高く真理を拓く

※3番のうち1番
※作詞丸山薫/作曲平井康三郎

2007年06月06日

吉丸一昌

「静岡県立静岡高等学校(旧制静岡中学) 校歌」
○岳南健児 一千の
 理想は高し 富士の山
 八面玲瓏 白雪の
 清きはわれらの こころなり

※4番あるうちの1番
※作詞吉丸一昌/作曲島崎赤次郎

2007年06月05日

喜田川守貞

「守貞謾稿」(守貞謾稿)
五月晦日、六月朔日ノ両日、江戸浅草、駒込、高田、深川、目黒、四ツ谷、茅場町、下野小野照(以上八所トモニ江戸ノ地名也。並ニ冨士山ヲ模造シテ、浅間ノ神を祭レリ。平日ハ、此模山ニ登ルコトヲ聴サズ。此両日ノミ、詣人ヲ登ス。蓋、駒込ヲ江戸ノ本所トス。)等ノ富士詣テト号テ、群参ス。各所、必ラズ麦藁制ノ蛇形ヲ、生杉枝ニ繞ヒタルヲ賣ルニ、大小アルトモ皆同制也。富士詣ノ方物トス。
或書曰、宝永中疫病行レ、緒人患(レ)之。干時駒込ノ農夫喜八ナル者、麦ワラ制の蛇ヲ、冨士辺ノ市ニ賣ル。買(レ)之者皆必ラズ疫病ノ患ヲ除ク。依(レ)之テ、以後毎年今日、専ラ賣之。又曰、当時ハ、遠近ヨリ冨士詣ノ童子、専ラ披髪ニテ行ク云々。
又曰、享保二年始テ、銕炮洲ノ船松町ヨリ花万度ヲ、毎年今日、駒込冨士権現ニ献ズ。
塵塚談曰、駒込冨士権現祭、五月晦日ヨリ六月朔日迄参詣夥シ。予、若年ノ比ハ、俗間ノ童子等、参詣ニハ皆、髪ヲアラヒ、油元結ヲ用ヒズ、散髪ニシテ詣デシガ多カリシ。近年、右躰ノ童、更ニ見ヘズ。移リ代ル世ノ有サマ、斯ノ如シ云々。

※上記の(レ)は、レ点を表した。

昔は京坂の昆布店に 板を富士山の形に造り采りて招牌とす。文政の始めまで 大坂順慶町堺筋南西角にこぶ店あり。その所に不二の看板ありしを 予幼年に見覚へあり。その他にもありしならん。古き小唄に 大きいもので云ふなら弓削の道鏡 名も高き千石船の帆柱か。奈良の大仏二王さまアリヤ。九文竜に釈迦ヶ岳。富士の山をばちよつと片手に提げまする。それは昆布ヤノ掾ジヤイナ(九文竜釈迦ヶ岳、二人角力の名)。

2007年06月04日

野口米次郎

「自然の慈悲」
八合目から九合目に至る金屎(かなくそ)のやうな焼石の合間から、
イタドリが咲いています、君、この花を見たことがありますか、
虎杖と書いた植物で Polygonum Cuspidatum が原名ださうです、
葉は長楕円形状、花は玉子色、
希薄な空気を吸つて雲や風で洗はれるせゐでもありませうか、
温室育ちに相応(ふさは)しいような綺麗に澄んだ色をして居ります、
考えて御覧なさい、一万尺以上に高い山なのですよ………
それにこんな血の無い焼石にも花を育てる力があるといふことを、
だれも自然の威嚇(いかく)と同時にその恵深さを驚かずには居られますまい。
それからご承知のやうに、頂上に、金明水銀明水の泉があります、
苦しんで上つた人でないと、この冷たい甘さは分りますまい、
一万幾千尺の絶頂でさへ水を飲むことが出来るといふことが、
尊い神様の有難さでなくて何であらう、君、さう思いませんか。
私共のやうに幾万人の一人としてこの山に上り、
綺麗な虎杖を眺めても乃至は頂上の冷水を飲んでも、
普通の感激以上に何物も感じないかも知れません、
然しですね、若し君が幾千年前の人間であって、始めてこの山に上り、
絶頂に近い焼石の角から君を迎へる虎杖を見たとしたならば、
或は金明水なり銀明水なりを偶然に絶頂で発見して君の乾いた唇を湿(しめ)したとするならば、
どんなに君は感激の涙を流して神様の慈悲を謝するでありませう。
私は私共末世に産れたものの感激の領土は狭められたといふことを悲みます、
私唯一の希望は、神様が産みつけたもともとの人間に帰つて、
人間が愚にも失った感激の領土を取りかへしたいのであります、
少くも私は万葉時代の人間に立ちかへつて、(君もさうおもふでせうが、)
月や花や自然の現象から真実な感激を体験したいと希望いたします。

2007年06月03日

作詞者不明の校歌

「東京都足立区立第十一中学校 校歌」
○富士がねを空のはるかに いらか高きこの学びや
 いそしみてわれらきわめん 雲はあがる
 つとにたつべし たくましく今日を
 われらが足立 足立第十一中学校

※3番あるうちの1番
※作者不詳


「東京都足立区立梅島小学校 校歌」
○あしたに向こう 筑波山
 夕べにあおぐ 富士の嶺の
 けだかき姿 かがみにて
 われらが心を みかがまし

※3番あるうちの1番
※作者不詳


「広島県立広島皆実高等学校 校歌」
○ここぞふるさとの七つの川は
 つねに人の世のけがれをよそに
 水の面きよらにながれゆくなり
 友よ いざ友よ
 小富士に匂う さ翠に
 清朗の清朗の こころ力めん

※3番あるうちの2番
※作詞/広島皆実高等学校