折口春洋
富士が嶺に夕だち雲の移りゆく光りは消えて風冷ゆるなり
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富士が嶺に夕だち雲の移りゆく光りは消えて風冷ゆるなり
「嬉遊笑覧」
相撲大全に、角前髪の角力取櫛をさすこと元禄年中に盛なりし云々。此事おぼつかなし。たまたま櫛をさしゝもありしなるべし。かく云ては多くさしたる様なり。さはあるまじきと思はるゝは五元集闘鶏句合素琴が句■勝鬨に毛なみを直す櫛もがな■判云。中入して手はじめなるに女房の後見とは心得ぬ業なり。
富士の烟のかひやなからん。力かひなく歯がみせらるゝぞかし。牝鶏晨すればわざはひ有とこそ伝へ侍れ。象もよくつながれ鹿必よると云る詞をしらば、さしぐしも心を付てつゝしむべし。
「笈埃随筆」の「温泉」から
世に温泉の説多くて未だ理を尽さず。俗には硫黄の気伏して温泉をなすといふは惣論なり。それ地下に温泉あるがゆへに、薫蒸して硫黄有とはいふべし。地下に水脉有。火脉有其二脉一所に会して、近く融通するあれば、必ず水泉温沸す。
されば水脉と云ものに引れて、山上に出る湖有り。我邦にても奥の塩の井、甲州の塩の山など是なり。
又火脉の渤興せる富士、浅間(信濃)、阿蘇(肥後)、温泉山(肥前)、宇曾利山(南部)、霧島山(日向)等なり。平地は室八島(下野)、越後地火(蒲原郡)。或は海中にも硫黄島(薩州)、八丈島(伊豆)あり。
必火脉有れば温泉と成る。桜島(薩州)、又松前の辺なる島にも有。故に海中といへども真水有。
「静岡市立商業高等学校 校歌」
○目をあげよ 心をただせ
富士の嶺 われに対せり
胸ふかく われは吸う 富士の霊気を
ああ 澄みとおる わが学舎
鳴れ 旗風
起これ 歌声
わが母校 静岡市商
静岡市立商業高等学校
※3番のうち1番
※作詞古田拡/作曲有賀正助
「横浜市立富士見台小学校 校歌」
○虹が立つ
富士の嶺かけて虹が立つ
世界に放つわたしらの
平和の鳩の羽ばたきに
天地をつなぐ虹が立つ
ここは横浜
わが富士見台小学校
○旗が鳴る
自主創造の旗が鳴る
空はてもなく澄み渡り
富士の白雪さわやかに
わが学舎の旗が鳴る
ここは横浜
わが富士見台小学校
※3番のうちの2・3番
※作詞古田拡/作曲有賀正助
「長野県諏訪清陵高等学校 第二校歌」
○春城上の花霞 白帆のかげもほのかなる
衣ヶ崎の朝ぼらけ 芙蓉の峰を望みては
昔忍ぶの石垣に みやびの胸の通ふかな
○朱曦八荒を照らすとき
芙蓉峰頭一点の
理想の花の咲かむまで
※10番あるうちの2番と、10番終わったあとの最後の節
※作詞中島喜久平
「元禄曾我物語」(東海道敵討)
上は錦の玉だれの中 下は鍛冶屋の三蔵までこふした紋は能ッく御存の事。其源は伊東が邪水よりをこつて 河津が相撲の手に流れ 末は富士野ゝ雪ときえにし貧乏神のむかし語り。
「長野県諏訪清陵高等学校 第一校歌」
○春城上の花霞 白帆のかげもほのかなる
衣ヶ崎の朝ぼらけ 芙蓉の峰を望みては
昔忍ぶの石垣に みやびの胸の通ふかな
○夏は湖水の夕波に 岸の青葉をうつしつつ
オール執る手も勇ましく 漕ぐや天龍富士守屋
げに海国の日の本の 男の子の意気ぞたのもしき
※8番のうちの2番と3番。
※伊藤長七作詞