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松浦武四郎

「丁亥前記」
登岳も屈指五十一年、余未だ十九歳のときなりしが、吉田を上り、須走に下り、表口のほうを相らざりしかば、俗間に、北より上り南表口に下り、南より登り北に下るを、山を撃えざくとて忌むとは知れど・・・