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晴る夜の江戸より近し霧の不二
唐土に富士あらばけふの月もみよ
その富士や五月晦日二里の旅
天の原よし原不二の中行く時雨かな
天の原不二をひとくち茄子哉
不二筑波二夜の月を一夜かな
蓮世界翠の不二を沈むらむ
富士山や遠近人の汗拭ひ
富士山やかのこ白むく土用干
富士は扇汗は清見が關なれや
六月やおはり初物ふじの雪
鴨の巣や富士にかけたる諏訪の池
角帽子雪にしぼむか不二詣
むさしのやふじのね鹿のねさて虫の音
富士の嶺頂く雪を剃りこぼし
投稿者: Owner 日時: 2006年05月01日 22:17 | この内容のURL