« 小川濤美子 | メインページへ | 小倉英男 »
富士消えて空の濁れる春深し
朝の富士大きく生まれ梅の宿
凍蝶のたちたる籠に不二のこる
木枯のはるかなものに富士ひとつ
打ち晴れて富士孤高なる仏の座
成人の日の裏富士のうつくしき
初富士の汀の果てに立てりけり
枯萱の山ふかく来て富士に会ふ
夕富士の消ぬべくありぬ花瓢
大富士の愛のごとくに大泉
ちちははの朝寝の富士の美しく
大冨士にひれ伏す軒端寒晒
ふるさとの不二かゞやける薺かな
投稿者: Owner 日時: 2006年05月13日 22:42 | この内容のURL