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寒富士や俳句の行衛国の行衛
富士現れてハンケチさへも秋の影
秋富士の彼方に病友文を待つ
雲海の彼岸の富士や今日あけつゝ
雪の富士落暉紅さと円さの極
暮の富士歌の茂吉に会ひに行く
白馬の眼繞る癇派雪の富士
初富士や鷹二羽比肩しつつ舞ふ
揚羽遂に潮路に墜ちぬ不二の前
富士秋天墓は小さく死は易し
初冨士銀冠その蒼身は空へ融け
秋富士は朝(あした)父夕(ゆふべ)母の如し
寒富士は空を広めて緊く細く
諸山は遠富士に添ひ朝焼くる
投稿者: Owner 日時: 2006年07月18日 20:17 | この内容のURL