野口雨情
「旅の民謡」より
○芒ァ穂に立つ
裾野は秋よ
富士は今年も
山仕舞
(富士の裾野にて)
○山にや霧立つ
霧ァ雲となる
雲も重なりや
雨となる
「富士の白雪」
○富士の白雪
お日和つづき
○一つ眺めて
見ませうかな
○藪でなくのは
藪鶯か
○春の日永を
藪でなく
○富士の白雪
いつとけるやら
○一つ眺めて
見ませうかな
「龍ヶ崎小唄」より
○富士はなつかし筑波はいとし
どちら向くにも身は一つ
困りましたよ私はちょいと
(モダン龍ヶ崎アリントアリントサ)
※()内は囃子ことば
「足利節」より
○前は渡良瀬 織姫さまは
遠く富士さへ ひと眺め
「木更津ばやし」より
○上総木更津 飛行場が出来て
こひし東京の チョイト空護る
(富士の白雪ア 解けそで解けない)
(木更津港と チョイト 差し向ひ)
※()内は囃子ことば
「一橋をどりの歌」より
○寒い風だよ富士山颪
山にや雪でも 降るのやら
(一橋 一橋 一橋サ)
(自由の鐘は カカンカカンと)
(一橋 一橋 一橋サ)
※()内は囃子ことば
「富士八景小唄」
○相州江の島 (トコ ヤンヤノサ) 涼しいはずよ
富士とまともに 富士とまともに 差し向ひ
(来たか常夏 夏こそ富士よ)
(富士の白雪ア玉の肌 トコ ヤンヤノサ)
○箱根芦の湖 玉なす水に
富士は慕ふて 富士は慕ふて 影うつす
○夏の御殿場 裾野の流れ
富士のそよ風 富士のそよ風 そよそよと
○沼津千本浜 松の葉の上に
富士はちらちら 富士はちらちら 見えかくれ
○田子の浦から 虹たつころは
富士に横雲 富士に横雲 雨の脚
○興津清見潟 後ふり向けば
富士は真上に 富士は真上に のしかかる
○三保の松原 曇らば曇れ
富士の眺めに 富士の眺めに 変りやない
○吉田吉田と 夏吹く風は
富士の雪斛(ゆきげ)の 富士の雪斛の 送り風
※()内は囃子ことば
「甲州音頭」より
○富士は東に アリヤ 御嶽は西に
音頭とるなら まん中に
ヨイトナ ヤレヨイトナ
音頭とるなら まん中に
スツチヨコ スツチヨン スツチヨンナ
ヤーレ スツチヨン スツチヨンチヨン
○最早や火祭り アリヤ もう山じまひ
お富士やこれから ひとりぽち
ヨイトナ ヤレヨイトナ
お富士やこれから ひとりぽち
スツチヨコ スツチヨン スツチヨンナ
ヤーレ スツチヨン スツチヨンチヨン
○富士は五つの アリヤ 鏡の湖に
朝な夕なの 薄化粧
ヨイトナ ヤレヨイトナ
朝な夕なの 薄化粧
スツチヨコ スツチヨン スツチヨンナ
ヤーレ スツチヨン スツチヨンチヨン
※1,6,8番抜粋
