吾妻鏡
一番 山城三郎左衛門尉 早河次郎太郎
二番 澁谷新左衛門尉 横地左衛門次郎
三番 伊東與一 富士三郎五郎
四番 松岳左衛門四郎 平嶋彌五郎
五番 伊東新左衛門尉 小沼五郎兵衛尉
廿日戊寅。富士御領済物京進綿無皆済儀之旨云云。甘苔夫者。必今明中可令進発之由云云。
(二十日戊辰。富士ノ御領ノ済物ノ京進ノ綿、皆済儀無キノ旨ト云云。甘苔夫ハ、必ズ今明中ニ進発セシムベキノ由ト云云。)
廿六日辛酉。駿州下着彼国給。是為富士浅間宮以下神拝也。去正月廿二日。雖任守給。国郡怱劇連続之間。于今延引云云。
(二十六日辛酉。駿州彼ノ国ニ下着シ給フ。是レ富士浅間ノ宮以下ニ神拝ノ為ナリ。去ヌル正月二十二日、守ニ任ジ給フト雖モ、国郡ノ怱劇連続スルノ間、今ニ延引スト云云。)
廿三日戊寅。晴。平三郎兵衛尉盛綱。尾藤左近将監景綱等為前奥州御使。下向駿河国。依 富士新宮等回禄事也。
(二十三日戊寅。晴。平ノ三郎兵衛ノ尉盛綱、尾藤ノ左近将監景綱等、前奥州ノ御使トシテ、駿河ノ国ニ下向ス。富士ノ新宮等ノ回禄ノ事ニ依テナリ。)