小学唱歌集
「初編」(明治14年)より
第二十七 富士山
○ふもとに雲ぞ かゝりける
高嶺にゆきぞ つもりたる
はだへは雪 ころもはくも
そのゆきくもを よそひたる
ふじてふやまの 見わたしに
しくものもなし にるもなし
○外国人も あふぐなり
わがくに人も ほこるなり
照る日のかげ そらゆくつき
つきひとともに かがやきて
冨士てふ山の みわたしに
しくものもなし にるもなし
第六十三 富士筑波
○駿河なる ふじの高嶺を
あふぎても 動かぬ御代は
しられけり
○つくばねの このもかの面も
てらすなる みよのひかりぞ
ありがたき