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三遊亭圓朝

「業平文治漂流奇談」(鈴木行三校訂編纂)
亥「それで豊島町の八右衞門さんが一人の親だから立派にしろというので、組合(くみえい)の者が皆(みんな)供に立って、富士講の先達だの木魚講(もくぎょこう)だのが出るという騒ぎで、寺を借りて坊主が十二人出るような訳で」

亥「へえ…何(なん)だって豊島町の富士講の先達だの法印が法螺の貝を吹くやら坊主が十二人」

亥「坊主を十二人頼むというので棺台などを二間(けん)にして、無垢も良(い)いのを懸けろというので、富士講に木魚講、法印が法螺の貝を吹く」


「菊模様皿山奇談」(鈴木行三校訂・編纂)
鐵「へえー大変でげすな、御獄さんてえのは滅法けえ高(たけ)え山だってね」
□「高いたって、それは富士より高いと云いますよ、あなた方も信心をなすって二度もお登りになれば、少しは曲った心も直りますが」