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海野厚

「背くらべ(せいくらべ)」
柱のきずは おととしの
 五月五日の 背くらべ
粽(ちまき)たべたべ 兄さんが
 計ってくれた 背のたけ
きのうくらべりゃ 何のこと
 やっと羽織の 紐(ひも)のたけ

柱に凭(もた)れりゃ すぐ見える
 遠いお山も 背くらべ
雲の上まで 顔だして
 てんでに背伸(せのび) していても
雪の帽子を ぬいでさえ
 一はやっぱり 富士の山

※海野厚作詞・中山晋平作曲