« 下村莢 | メインページへ | 富士山測候所シンポジウムのご案内 »

新美南吉

日記から
「昨夜寝るまへにウイムパーの『アルプス登攀記』を読んでゐた。富士山のことが想い出された。しかも不思議なことに楽しい思ひ出として。生きてをれば又今年か来年の夏ゆく事が出来ると思つた。急に生きてゐることはこれだからいいといふ気持が動いた。」
(昭和15年2月9日の南吉の日記

※富士登山で詠んだ34句を選び、後日句集「ふじ」をまとめている。