臼田亞浪(臼田亜浪)
影富士の消えゆくさびしさ花すゝき
浅間ゆ富士へ春暁の流れ雲
大北風あらがふ鷹の富士指せり
するが野や大きな富士が麦の上
尾花そよぎ富士は紫紺の翳に聳つ
富士ほのと劫火の舌の空ねぶる
尾花咲き猟夫ら富士をうしろにす
葡萄園山に喰ひ入り富士かすむ
枯草のそよげどそよげど富士端しき
富士皓といよよ厳しき年は来ぬ
春西風の空にもとめて富士あらず
(参考URL)
http://www1.ocn.ne.jp/~go79dou/haiku001.html
http://www.kumamoto-bunkamura.com/haiku/haiku200412.html