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皆吉爽雨

一本の襞初富士を支えたる

富士浮沈しつつ大寒林をゆく

遅月に富士ありキャンプ寝しづまり

富士雪解せり宝永は終んぬる

狐火のそのとき富士も空に顕つ

富士あざみより絮ひとつ小春空

着ぶくれて見かへる時の富士かしぐ

初富士の秀をたまゆらに山路ゆく