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西行(藤原憲清)

風になびく富士の煙の空に消えて行方も知らぬわが思ひかな
※新古今和歌集1615


清見潟月すむ空の浮雲は富士の高嶺の煙なりけり
けぶり立つ富士に思ひのあらそひてよだけき恋をするがへぞ行く
いつとなき思ひは富士の烟にておきふす床やうき島が原
※以上2首、山家集