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角川源義

火の祭富士の夜空をこがしけり

黄鶲に焦土のごとく富士くだる

富士近き街に目覚めぬ百日紅

繍線菊(しもつけ)の道とほどほし富士の前

海遠く富士に雪来と楮蒸す

のぼり来て冨士失ひぬ花胡桃

富士近き街に目覚めぬ百日紅